スペースノットブランク|稽古場レポート
1/27(土)スペースノットブランク「緑のカラー」の稽古場にお邪魔してきました!稽古場に入ると、
筋トレしてました。どうやらスペースノットブランクはけっこうな肉体派のようです。「一緒にやりますか?」と聞かれたので丁重にお断りしました。
かなりハードな筋トレが終わり、エチュードに入ります。ほぼルール無しで、皆さん自由に動いて話しています。
かなりカオスなエチュードでした。みんなやりたい放題。でも普段の稽古ではエチュードはやらないそうです。「昨日ふとやってみたいなあと思って」と代表の中澤さん。自由だ…。
そして作品の稽古。この日初めて渡されたテキストをなんとなく読んでみます。
初めて渡された、と言っても初めて読む言葉ではないそうです。スペースノットブランクは、稽古場で出演者の方々に色々と話してもらったり動いてもらったりして、それらを元に作品を作っています。
ただ、適当に作っているわけでは全くなくて、ダメ出しではとにかく正確さが求められているように感じました。偶然に頼って創作しているように見えるけれど、稽古場で生まれた動きを正確に再現することをしっかりやられていたので、スペースノットブランクはお客さんへの態度がすごく誠実な団体だと思います。
最後に、できているところまでですが、「緑のカラー」の通しを見せていただきました。
作品を観ていて一番に思ったのは、「いま言葉を発しているこの人は一体誰なんだろう」ということです。先ほど出演者さんたちの話を元に創作していると書きましたが、どうやらいくつかのエピソードを組み合わせてセリフにしているようです。こういう状況でこういう話をしているのかな、と思って観ているといつの間にか状況が変わっています。
「話している人が誰か分からない」ということは、「話している人は誰にでもなりうる」ということです。私は、その曖昧さとか緩やかな状況の変化とか、すごく好きでした。
また、出演者の皆さんは、お客さんを見ながら話をしていました。作品中ほぼ行われている独特の動きも相まって、客席にはなんともいえない緊張感がありました。この緊張感は多分、スペースノットブランク独特のもので、そこにお客さんを引きずり込むのがうまいんだと思います。
通しは約55分でした。「緑のカラー」まだまだ続きがあるということですが、これがどう収束するか全く予想がつきません。いい意味で、ドキドキします。
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