東京夜光|顔合わせ・本読み
12月18日(月)東京夜光の顔合わせと本読みが行われました。
その様子をレポートしたいと思います。
まずは、自己紹介。
主宰の川名さんを中心に集まった出演者・スタッフの皆さんは、それぞれ初めましての方がほとんど。顔合わせ独特の緊張感とそわそわした空気がありました。
またひとつ演劇が始まったな、と感じました。
早速台本を読んでいきます。
下北ウェーブ2018の中では、俳優経験の長い出演者が多い東京夜光。
最初の本読みから、それぞれ準備してきたキャラクターを出していきます。
およそ1時間で本読みは終了。規定の80分以内に収まりそうです。
休憩後、この台本が作られた経緯を川名さんが説明。
生と死を扱うテーマということもあり、みな真剣に耳を傾けます。
以下、初出のイメージコメント。
4年前、友人が自殺未遂をしました。
今は元気に会社員をしています。
おそらく、彼の自伝にはなりません。
ただ、その時からつっかえていたりいなかったりすることを、
そろそろ吐き出すように、書き始めるんだと思います。
川名幸宏
おそらく書かれてある通り、実体験から抽出された「違和感」と「共感」を軸として創作していくことになるだろう。しかしそれをただの警鐘としない、あくまでフィクションであるというところに昇華させられるかどうかが、この作品の勝負どころではないかと感じました。
また、下北ウェーブ2018応募時点では、既成の戯曲を用いるプランだったのを、選考過程で新作に変更した経緯も説明していました。ギャラリーで上演した戯曲ではなくて、せっかくの機会だし、新作で挑もうとするその意気込みは、選考委員の選出決定の背中を押したかもしれません。
再びの休憩明けに、頭から読んでは止め、キャラクターについて話し合う作業が行われました。川名さんも出演者の方たちと同等の目線で(ある種客観的に)見て語ることで、よりキャラクターが相対化・具体化されていくようでした。
そんなところで本日の集まりは終了。
出演者同士がお互いを探る空気と、出演者が登場人物を探るそれはどこか似ていて、演劇の美しさを感じました。
半澤
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下北ウェーブ2018/2月7日(水)〜2月11日(日)
東京夜光「裸足の思い出」
作・演出|川名幸宏
出演|目次立樹(ゴジゲン)、安川まり、丸山港都、笹本志穂(劇団民藝)、西村俊彦、新原武(劇団扉座)
https://www.shimokita-stf.com/wave2018
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